この冬、一度はやってみたかったスノーシュー。
ガイドさんと一緒に、普段行けないようなところに行ってみたかったので、車で定山渓へ。定山渓は、温泉街もふくめて支笏洞爺国立公園の一部に属しています。
大人だけの半日トリップです。
お世話になったガイドは、定山渓自然倶楽部の4名の皆さん。
何を聞いても丁寧に教えてくれ、リラックスして一緒に楽しむ雰囲気がとても居心地がよかったです。
▼定山渓自然倶楽部のスノーシューの案内文の一文
「花々の気配が消えた小路は、静けさがつづく真っ白な世界。谷間を流れる豊平川は、動物たちの戯れる庭となり、私たちを森の奥へといざないます」
スノーシューでは道なき道を歩き、川のそばまで降りて歩くことができ、近い距離で自然を楽しめることを知りました。
歩いていると、キツネやシカの足跡が所々に。
中には、人間の足跡の中にシカの足跡が混ざっており、「動物も面倒くさいから、人間と同じ道を歩くんですよ笑」とガイドさんに教えてもらいました。
グリップ力のあるスノーシューだったので、急な斜面も楽々移動が可能。
ツアーでなければ、こんな雪深い谷まで自分の足で降りていけるとは想像もできなかったでしょう。

道中で沢山の鳥たちに出会えました。
まずは、空高くクルクル舞い上がるオジロワシ。
「尾が白いね、オジロワシだ」「森のを背景にしたときに白いのが見えるよ」など教えてもらいましたが、視力が足りず詳細は確認できず……。

水辺に行くと、シューっと川面を飛んでいくカワガラス。
こちらに向かってくる姿が見えると、思わず「きたぁ!」と小さく声をあげてしまう。

途中でヤドリギについて詳しく教えてもらいました。
定山渓には、黄色の実がなる「ヤドリギ」と赤色の実がなる「アカミヤドリギ」があるとのこと。
つぶしてみると納豆以上の粘り……粘った糸が、糸そのもののようなしっかりとした質感で強い。
この実を鳥が食べ、ヤドリギの種子が一緒に排泄されて広がっていく。
定山渓通信「雲風水」によると、ヤドリギはアイヌ語では「ニハル」で”木の弁当”という意味らしい。かわいい。

ハイライトは、川の岩に積もった大福みたいな雪の上を歩くこと。
春も近い穏やかな空気感の中で、ちらちらと降ってきた雪がきれい。
今季最後のタイミングならではの景色でした。

ふと空を見上げると、また大きな鳥が上空を舞っていた。クマタカ。
国道すぐのこの場所で見られることはあまりないとのこと。
それを聞くだけでラッキーな気持ちになりましたが、やはり足りない視力が恨めしい。
次からは双眼鏡が必須です……。
定山渓には、1か月前ほどに子どもの誕生日で定山渓ビューホテルに宿泊したばかり。
そのときも街の中を散策して足湯などを楽しみましたが、今回は全く違う定山渓の姿を見て、その奥深さに触れました。
周囲の場所の中でも、定山渓は秋の紅葉がひときわ綺麗とのこと。紅葉の中のカヌーも気持ちいいだろうなぁ。

この日、久しぶりに作った行動食のトレイルミックス。
本当はナッツやドライフルーツで作るようなので、わが家の行動食はかなりお菓子寄り。
栄養よりも、おいしい甘じょっぱコンビをいつも目指してしまう。
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